パンの耳がすき

読書日記と、たまにカフェ日記。植物日記も。

【読書日記】10年前の自分がかけて欲しかった言葉は?

「普通はみんな、どうしますか?」 学生の頃、進路を決めたり、なにか大きな決断をするとき、担任の先生にこんな質問をしていた。 先生や親からは「普通であること」こそ求められているんだと、子どもながらに察知していたんだと思う。正確に言うと「普通に…

【読書日記】「嫌い」を掘り下げてみる。

「好きなことは何ですか?」 こう聞かれて、困ってしまったことはないだろうか。 私は、ある。なんならいつも困っている。 「本が好きです」 「カフェが好きです」 「散歩が好きです」 そんな風に答えていたけど、よくよく考えてみると、嫌いな本も嫌いなカ…

【読書日記】句読点の打ち方に悩む。

いざ自分で文章を書くようになると悩まされるのが、句読点の打ち方。 "自分で音読してみて息継ぎをするところ" というなんとも小学生的な感覚でつい書いてしまっている。 例えば、木皿泉さんの「さざなみのよる」の中の一節。 アイスクリームが緑色のソーダ…

【読書日記】ちっぽけな選択を積み重ねていこう。

言葉は往々にして、発信した方ではなく、受信した方の感受性に意味の全てがゆだねられている。 住野よるさんの「君の膵臓をたべたい」を読んでいて、こんな言葉に出会った。 「全て」と言い切ってしまうところがおもしろいな、と思った。 本書の主題とも言え…

【読書日記】真剣であることと、深刻であること。

ずっと憧れのブロガーさんがいます。 tsuputon7.hatenablog.com 素敵な言葉をたくさん紹介されていて、とても勇気づけられます。 名言をただ紹介するんじゃなくて、自分の知識とか経験と関連付けたり、他の言葉との共通点を見出したり、ご本人の考えもそっと…

【読書日記】足元に目を向けてみる。

日常は、習慣の塊だと思う。 毎日当たり前に、ふつうに日々を過ごしていると、日常のささいなことには何も疑問を持たなくなってしまう。 細かいことひとつひとつに「なんで?」を繰り返していると、物事が先に進まなくなってしまうから、仕方ないこと。 だか…

【読書日記】利己主義を貫いてみる。

そろそろ読んどこうかと思い、D・カーネギーの「人を動かす」を読んでおります。 ずっと思ってたけど、タイトルがなんとも、思い切ってますよねえ。まあ、これくらいインパクトがあった方が本は売れるのか。 まだ読み始めたばかりなんですが、ちょっと未来の…

【気になる本】自分を知ること。

ブログを書き始めて一ヶ月程が経ちました。 そもそもなぜこうしてブログを書くようになったのか?と考えてみると、「自分の話を聴いてあげるため」なのかな、と思いました。 このブログを書くうえで意識していることは、「本音で書く」ということだけです。…

【読書日記】たおやかな女性

何の前情報もなく、なにげなくふらっと立ち寄ったお店がおいしいお店だったら、とても嬉しくなる。 そういうお店の方が、案外心にずっと残ったりする。なんでだろう? そしてこれは、本でも言える。 あてもなくふらふらと立ち寄った本屋さんで、なにげなく手…

【日記】何が正しいのかはわからないけれど。

今朝、父親がテレビを見ていて、受動視聴するかたちになってしまったのだけど。 (普段はあまりテレビを見ないようにしている。) 何の番組だろう?ニュース番組?とも言えないような。。 東野幸治さんとかが出ていて、ニュースを形だけ紹介して、好き勝手あ…

【読書日記】添加物だらけはちょっと嫌だ。

青年:尊敬ってのはね、自分もそうありたいと請い願うような、あこがれにも似た感情のことを指すのですよ! 哲人:いいえ。それは尊敬ではなく、恐怖であり、従属であり、信仰です。相手のことをなにも見ておらず、権力や権威に怯え、虚像を崇めているだけの…

【読書日記】続くから、怖いのかもしれない。

鷹子の心は激しく揺さぶられた。それは、樹王の、生きとし生けるものへの祈りのように思えたからだ。生きとし生けるものの中には、たぶん自分も入っていて、ナスミもいて、笑子も日出男もいるのだ。まさしく、生きることは、「続けっ!」なのだ。 ナスミが死…

【読書日記】傷つくこと前提で、人と付き合う。

4年間くらい、ひきこもってしまった時期があった。 ここ最近になってようやく、人付き合いの楽しさを感じられるようになった。 心から話せる人に巡り合えたことが大きいかもしれない。 それでも、それは自分から人に出会いに行ったおかげなわけで。 自分に対…

【読書日記】愛しあえるかどうかのカギは、「相性」と「タイミング」

自分を幸せにしてくれるのはどんな人だろう? 大事なのは、年収?身長?学歴??? ほんとにそんな、上っ面だけでパートナーを決めていいんだろうか。 たしかに、見栄えはいいのかもしれない。 だけど、その人といるその時間、その瞬間は、心満たされるもの…

【読書日記】大人の言うことはだいたい正しくない。 

最近、放っておいたら情報量があまりにも多くて、しんどいなあと思う。 知識というのは単なる情報だから、自分で摂取する情報をちゃんと選ばないと。自分のためにこの情報は得るべきじゃないと思うものをちゃんと判断して、ときにはシャットアウトできる人が…

【カフェ日記】親戚のおうちみたいな空間。 cafe gallery phteah(プテア)

最近、古民家カフェの良さに気づきました。 ってことで昨日、ずっと気になってたcafe gallery phteah(プテア)さんに行ってまいりました。 池田市の、栄町商店街からは少しだけ外れたところにあります。 長屋の集合地?みたいなところでした。 お店に入ると…

【読書日記】今日も100人近い人が自殺してる。

リリー:そのときにウサギが「死なないらしいよ」と言ってたら、すごい人口になってますよね。でも、それでも老いていくわけじゃないですか。ほんとはみんなが一番怖がっているのは「死」じゃなくて「老い」。今、現実に120歳の人がいれば、やっぱり120歳の…

【読書日記】自分の幸せと、他人の幸せ。 

月美は、家を離れて向かっている先が「わたし」であることに、偶然ではあるが、とても意味があるように思えた。本当の「わたし」は、こんなふうに、誰にも知られない場所にぽつんとあるもので、それを今は見失っているだけのような気がした。何が生きとし生…

【読書日記】ほんとうに欲しいものは? 

人間は死んだら終わりじゃないと言いたい。私自身、亡くなった人から、たくさんの知恵と優しさをもらってきた。私たちは、そんな亡き人の遺産を受け継いで、今、ここに立っている。 そういう目に見えない、亡くなった人たちがつくり上げてきた、人間としてど…

【読書日記】考えすぎないように、考えよう。 みうらじゅん、リリー・フランキー『どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか』

リリー:自殺ができる人って勇気もあるし、すごく自尊心が強いと思うんです。だから逆に、そういう性質をもった人がネットで赤の他人と集まって自殺するっていうのが、いまひとつ理解できないんです。そのとき、もうすぐ死ぬわけじゃないですか。それなのに…

【読書日記】心の穴との向き合い方。 二村ヒトシ『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』

幸せそうな人には、心の穴がないように思えるかもしれませんが、そうではありません。自分を愛すること(受容すること)ができてる「幸せそうな人」とは、自分の心の穴をふさいだり無理にコントロールしようとしたりせず、おりあいをつけている人なのです。 …

【読書日記】自由とは、他者から嫌われることである。 岸見一郎、古賀史健『嫌われる勇気』

ほんとうの自由とはなにか。 これを考えることは、人がこの世に生きるうえでの永遠の課題だと思う。 石ころは無力です。いったん坂道を転がりはじめたら、重力や慣性といった自然法則が許すところまで、転がり続けます。しかし、われわれは石ころではありま…

【絵本紹介】大嫌いなあいつをどうしてやろう。 ヨシタケシンスケ『ころべばいいのに』

子供にも大人にも、きっと誰にだって、嫌いなやつはいる。どこへ逃げたっている。 まわりにいるのは大好きな人だらけで嫌いなやつなんて一人もいない。なんて人は、滅多にいないんじゃないだろうか。 では、どうせ逃げられないのなら、その嫌いなやつについ…

【植物日記】養子をもらいました

ずっと何か植物を育てたくて。 近くにずっと気になってるお花屋さんがあって。 とうとう買ってしまいました。アロマティカス。 ほんとはバジルとかええなーと探してたんですが、この子に一目惚れしちゃいました。 ミントのお仲間みたい。だから食べれちゃう…

【カフェ日記】お店で食べるバタートーストはなぜあんなにもうまいのか。 京都『月と六ペンス』

訪れるのは二回目である。 静かに過ごしたい一人客向けのお店だ。こういうお店は案外少ないので、ほんとうにありがたい。。 近くに用事があったので、とても久しぶりに行ってみた。(前に行ったのは一年前位だったと思う。) ゆっくり読書したかったので、ア…

【読書日記】人を愛せる人になりたい。 二村ヒトシ『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』

子どものころから、自分には心にぽっかりと空いた穴があるように感じていた。周りのみんなは満たされているように見えて、自分だけだと思っていた。 その穴はどんなに満たそうとしてもうまくいかなくて、無視しようとすればするほど大きく広がっていく。 自…

【カフェ日記】風鈴の音が心地よい場所。 京都『雨林舎』

母の道先案内人として、京都へ。 まずは阪急京都河原町駅で降り、鴨川を北上して前から行きたかった『コーヒーハウスマキ』へ。(ここでの写真を撮り忘れてしまったので、代わりに鯖街道の標識。この近くです。) とても美味しいアイスカフェオレを頂く。 だが…

【書評】他人の痛みを想像する心を、我々は訓練して身につけるべきだ。『二十一世紀に生きる君たちへ(併載:洪庵のたいまつ)』

斎藤道三、織田信長、緒方洪庵、土方歳三、坂本龍馬、正岡子規、秋山真之、、、。司馬遼太郎の数々の歴史人物に対する愛情は半端ない。 つまりは人間への愛情が半端ない。 彼の小説は、私たち人間への愛と優しさに満ち溢れているのだ。 21世紀に入りもう2…

【読書日記】一度でいいから、嬉しくて泣いてみたい。 みうらじゅん、リリー・フランキー『どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか』

みうら:でもオレ、飲み屋で話しててすっごく楽しくなってきて、ションベン行く時間ももったいなくなるときあるよ(笑)。話の内容じゃなくて、好きな友達といるオレが嬉しくってさ。「ちょっと待って」って話半ばにションベン行っても、気が気じゃなくて。…

【読書日記】人は言葉を探してる。 木皿泉『昨夜のカレー、明日のパン』

わたしみずからのなかでもいい わたしの外のせかいでもいい どこかに「ほんとうに美しいもの」はないのか それが敵であってもかまわない 及びがたくてもよい ただ在るということが分かりさえすれば ああひさしくもこれを追うに つかれたこころ 主人公テツコ…