パンの耳がすき

読書日記と、たまにカフェ日記。植物日記も。

【読書日記】今日も100人近い人が自殺してる。

リリー:そのときにウサギが「死なないらしいよ」と言ってたら、すごい人口になってますよね。でも、それでも老いていくわけじゃないですか。ほんとはみんなが一番怖がっているのは「死」じゃなくて「老い」。今、現実に120歳の人がいれば、やっぱり120歳の外見になってるわけだし、200歳まで生きても200歳なりの外見になりますよね。でもそれは、みんなが本当に望んでいることじゃない。だって本音は、外見も内面も老いたくないわけですから。だから寿命を作ったという意味では、ウサギ、「ナイス言い間違い!」なのかもしれないですね。 

 

お月さまとウサギの掛け合いにより、ウサギの口が割れて、月に黒点ができ、人は死ぬようになったというおはなしが、ある国ではあるらしい。

 

もし「死」がなかったら、やっぱり怖いと思う。終わりがないのに、どう生きたらいいのかわからない。それはいくら「今」が楽しかろうと、きっと怖いと思う。出口がないってことだもん。もちろん死んだあとのことなんてわからないけど。

 

逆に「老い」のことを考えると、「今」を大切にしようと思う。なんせ、私の残りの人生においては「今」が一番若いのだから。

 

 リリー:なにか計画立てて考える人って、人生を線路に例えてみたり、とにかく一本の線だと思ってるじゃないですか。でも、人生とか時間というのは線ではなく点の集合体でしょ。だからつなげて物事を考えていくっていうのは、本質的な意味で間違ってるわけだし、そりゃあ、うまくいかないですよね。金を貯めてりゃ誰かに持っていかれ、結婚しても失敗して…って、点だから起きる「予測できないこと」ですよね。

 

そう考えると、すごい平べったい話に聞こえますけど、今が一番大切だっていうことですよね。あと、死ぬことは変えられないし、老いることも変えられないけど、どんな年寄りになるかということはある程度、自分で決められると思うんです。

 

人生について、頭であれこれ考えてしまうけど、結局はシンプルなんだよなあ。

 

私は、どんな年寄りになりたいだろう。。。

 

いつもニコニコして、近所の子どもたちに絵本の読み聞かせとかしてたら、幸せだろうなあ。