【読書日記】足元に目を向けてみる。
日常は、習慣の塊だと思う。
毎日当たり前に、ふつうに日々を過ごしていると、日常のささいなことには何も疑問を持たなくなってしまう。
細かいことひとつひとつに「なんで?」を繰り返していると、物事が先に進まなくなってしまうから、仕方ないこと。
だからもっと先に目を向けて、足元の小さな疑問には目をつむって、超特急で進んでいけばいい。効率だけを意識して。機械のように。
組織というものはどうしても、そうなってしまうのかもしれない。
それは家族という小さな組織でもそうだし、学校とか会社とか国とか、大きくなってくるともっと当てはまる。
それが効率というものだから、仕方ないんだろうか。本当に?
調味料がいつの間にか「ニセモノ」にすりかわっているという事実。そして子どもたちは、そんな「まがいもの」の味を「本物」だと覚えていく現実。
恐ろしいことではないでしょうか。
人気主婦雑誌では、いかに食品を安く購入するかの知恵や小技がこまごまと紹介されています。「しょうゆ138円、砂糖98円」などと底値表まで紹介されており、いかに安く買うかという記事ばかりが目に付きます。
「安く買うこと=賢い主婦」
そう言わんばかりです。
しかし、肝心の「なぜ安いのか」についてはちっとも触れられていません。
1000円のしょうゆが存在する一方で、198円のしょうゆが特売で売り出されているのはなぜか。5倍もの価格差が存在する理由は何か。
繰り返しになりますが、そういう「素朴な疑問」が大切なのです。
私たちは自分が口に入れるものにさえ疑問を持たなくなってしまっているんだなあ、と思った次第です。
あ、だけど添加物が絶対悪だという本ではないので、あしからず。