パンの耳がすき

読書日記と、たまにカフェ日記。植物日記も。

【日記】朝

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近所の100円ショップをふらふらと物色していたら世界地図が置いてあり、ちょっとばかし悩んだ挙句、買ってしまいました。

 

ずっと前から地球儀がほしいなーとは思っていて。

 

でもよく考えたら置き場所に悩むし、良いものはそれなりに高いし、なんて思ったりして保留中でした。

 

そんななか100円ショップで世界地図を発見してしまい、これなら壁に貼れるし、なによりも安い!というなんとも安易な結末です。(ほんとに”安易”という文字通りだ、、、)

 

そもそもなぜ地球儀が欲しかったのかというと、、、

 

カムチャッカの若者が

きりんの夢を見ているとき

メキシコの娘は

朝もやの中でバスを待っている

ニューヨークの少女が

ほほえみながら寝返りをうつとき

ローマの少年は

柱頭を染める朝陽にウインクする

この地球では

いつもどこかで朝がはじまっている

 

ぼくらは朝をリレーするのだ

経度から経度へと

そうしていわば交替で地球を守る

眠る前のひととき 耳をすますと

どこか遠くで目覚時計のベルが鳴っている

それはあなたの送った朝を

誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ

 

谷川俊太郎さんの、この詩が大好きで。

たしか小学校の国語の教科書に載っていて、それからずーっと心に残り続けています。

 

この詩を読むと、他の国はどの順番で朝をリレーするのか、いつでも確認したいという気持ちがありました。

 

それにしても、地球は常に回っているんだという不思議と感動を、いつも思い起こさせてくれる素晴らしい詩ですよね。

日常を送っているとついつい忘れてしまいがちだけど、本当に不思議です。

 

子どもの頃の日常はこうした不思議だらけだったのに、大人になると全部あたりまえになって何も疑問を持たなくなってしまいます。

それはもしかしたら、謙虚さを忘れているだけなのかもしれない、なんて思いにふけったり。 (だって不思議なことには変わりないし、、)

 

みんなそれぞれ違う生活を送っているけど、朝は平等にみんなの元へ来てくれます。

私は早起きじゃないので久しく朝陽を見れてないんですが、たまには見に行こうと思います。

 

そしてこれからは朝起きてすぐにこの地図を見て、 今日も無事に朝をリレーしたんだなと毎日ほくそ笑んでやろうと思います。

 

とにかく、ちいさな夢がひとつ叶いました!それもたったの100円ほどで。(正確には110円)

 

嬉しいです。

 

(ちなみに写真は夕焼けです。朝焼けの写真がなかった、、、)