パンの耳がすき

読書日記と、たまにカフェ日記。植物日記も。

【日記】頑張る

f:id:ankoro88:20210718121033j:image

 

「頑張ります」

学校とか仕事とかで、この言葉をよく書いたり言ったりした。とりあえずそう言っておくことで、大してやる気のない自分を奮い立たせるというか。

 

そういうときの「頑張る」には、どこか自分への強迫めいた響きがあった。

 

人からもよく言われた。

みんな私と同じように、とりあえず言っておけば間違いない言葉なんだと思う。そこにもやはり、強迫めいた響きとか、明るさを強制するような響きを感じていた。その頃はそんなこと気づいてなかったけど。

 

言葉は前向きなはずなんだけど、心はかちこちに固まっていて、とてもじゃないけど身動きが取れない感じがあった。

 

だから何年か前に、私はこの言葉が嫌いなんだと気づいた。それからは言わないことにした。どうしても耳にすることは多かったけど、正直あまり聞きたくなくて、言われたくなかった。

 

それと関連したような言葉、「努力」とか「一生懸命」もあまり使わなかった。

 

 

だけど最近になって、すんなり言ってしまうことが多くなった。「あれ?言っちゃった」みたいな、軽い気持ちで口にすることがある。(と言っても普通の人が言う回数よりかはかなり少ないと思う)

 

なぜだろう?

と考えてみた。

 

それは、私自身のこの言葉に対する囚われというか、執着心みたいなのが消えてきたのかなと思った。

 

使わないように、聞かないようにすればするほど、それはむしろ執着していたのかなと。

 

もちろん、今だに「頑張れ」に強迫めいた響きを感じることはある。だけどそれ以上に、明るい響きを感じ取れるようになった。

 

「私はあなたを応援しているよ」

 

この気持ちがこもった「頑張れ」を、素直に受け取れる自分になったということなのかな、と思う。

 

きっと、言葉自体に執着し過ぎていたんだろう。言葉の中身を受け取る努力は、やっぱりしなきゃなんですね。

 

【頑張る】

[動ラ五(四)]《「が(我)には(張)る」の音変化、また「眼張る」の意からとも。「頑張る」は当て字》
1 困難にめげないで我慢してやり抜く。「一致団結して―・る」
2 自分の考え・意志をどこまでも通そうとする。我(が)を張る。「―・って自説を譲らない」
3 ある場所を占めて動かないでいる。「入り口に警備員が―・っているので入れない」

 

だけどやっぱり、この言葉自体はあんま好きじゃないです、、、

 

これの代わりになってくれるちょうどいい言葉、ないかなあ。