【日記】頑張る
「頑張ります」
学校とか仕事とかで、この言葉をよく書いたり言ったりした。とりあえずそう言っておくことで、大してやる気のない自分を奮い立たせるというか。
そういうときの「頑張る」には、どこか自分への強迫めいた響きがあった。
人からもよく言われた。
みんな私と同じように、とりあえず言っておけば間違いない言葉なんだと思う。そこにもやはり、強迫めいた響きとか、明るさを強制するような響きを感じていた。その頃はそんなこと気づいてなかったけど。
言葉は前向きなはずなんだけど、心はかちこちに固まっていて、とてもじゃないけど身動きが取れない感じがあった。
だから何年か前に、私はこの言葉が嫌いなんだと気づいた。それからは言わないことにした。どうしても耳にすることは多かったけど、正直あまり聞きたくなくて、言われたくなかった。
それと関連したような言葉、「努力」とか「一生懸命」もあまり使わなかった。
だけど最近になって、すんなり言ってしまうことが多くなった。「あれ?言っちゃった」みたいな、軽い気持ちで口にすることがある。(と言っても普通の人が言う回数よりかはかなり少ないと思う)
なぜだろう?
と考えてみた。
それは、私自身のこの言葉に対する囚われというか、執着心みたいなのが消えてきたのかなと思った。
使わないように、聞かないようにすればするほど、それはむしろ執着していたのかなと。
もちろん、今だに「頑張れ」に強迫めいた響きを感じることはある。だけどそれ以上に、明るい響きを感じ取れるようになった。
「私はあなたを応援しているよ」
この気持ちがこもった「頑張れ」を、素直に受け取れる自分になったということなのかな、と思う。
きっと、言葉自体に執着し過ぎていたんだろう。言葉の中身を受け取る努力は、やっぱりしなきゃなんですね。
【頑張る】
[動ラ五(四)]《「が(我)には(張)る」の音変化、また「眼張る」の意からとも。「頑張る」は当て字》
1 困難にめげないで我慢してやり抜く。「一致団結して―・る」
2 自分の考え・意志をどこまでも通そうとする。我(が)を張る。「―・って自説を譲らない」
3 ある場所を占めて動かないでいる。「入り口に警備員が―・っているので入れない」
だけどやっぱり、この言葉自体はあんま好きじゃないです、、、
これの代わりになってくれるちょうどいい言葉、ないかなあ。