パンの耳がすき

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【読書日記】10年前の自分がかけて欲しかった言葉は?

「普通はみんな、どうしますか?」

 

学生の頃、進路を決めたり、なにか大きな決断をするとき、担任の先生にこんな質問をしていた。

 

先生や親からは「普通であること」こそ求められているんだと、子どもながらに察知していたんだと思う。正確に言うと「普通に優秀」くらいかな。

 

周りの期待に応えようと、「普通に優秀」であろうと、必死だった。

子どもの頃の周りの大人の影響というのは、ほんとうに凄まじい。

 

でもそうやって生きていると、だんだん自分では何一つ決められなくなって、自信をなくして、自分の人生を生きているってかんじがまるでしなかった。

 

受験勉強にだってちっとも身が入らなかった。半分も集中できてなかったと思う。

 

それは自分の人生を生きていないんだから、当然だ。

 

「自己納得感」こそが大切なんだと、今になると思う。

 

どんなにちいさなことでも、周りからはくだらないと言われることでも、自分が幸せだと感じるならそれでいいんだよと、あの頃の自分に言ってあげたい。

 

有益な情報とは、往々にして「もしこれを10年前に知っていたら!!」と思わせるものである。10年前に知っていたら、自分の人生は変わっていたかもしれない。10年前に知っていたら、あんな苦しい思いをせずにすんだかもしれない。あんなに悩まずにすんだかもしれない。

もし、そんな思いがあるとしたら「10年前の自分」の椅子に座ればいい。「10年前の自分」に語りかけるようにして書けばいいのだ。彼や彼女がどんな景色を見て、どんな悩みを抱えているのか。どんな言葉を嫌い、どんな言葉に耳を傾け、どう伝えれば納得してくれるのか。すべてが手に取るようにわかるはずだ。

 

ちいさな幸せを追いかけて行った先にこそ、自分が心から納得できる未来があるんじゃないかなあ。そうだといいな。