パンの耳がすき

読書日記と、たまにカフェ日記。植物日記も。

2021-01-01から1年間の記事一覧

【日記】何が正しいのかはわからないけれど。

今朝、父親がテレビを見ていて、受動視聴するかたちになってしまったのだけど。 (普段はあまりテレビを見ないようにしている。) 何の番組だろう?ニュース番組?とも言えないような。。 東野幸治さんとかが出ていて、ニュースを形だけ紹介して、好き勝手あ…

【読書日記】添加物だらけはちょっと嫌だ。

青年:尊敬ってのはね、自分もそうありたいと請い願うような、あこがれにも似た感情のことを指すのですよ! 哲人:いいえ。それは尊敬ではなく、恐怖であり、従属であり、信仰です。相手のことをなにも見ておらず、権力や権威に怯え、虚像を崇めているだけの…

【読書日記】続くから、怖いのかもしれない。

鷹子の心は激しく揺さぶられた。それは、樹王の、生きとし生けるものへの祈りのように思えたからだ。生きとし生けるものの中には、たぶん自分も入っていて、ナスミもいて、笑子も日出男もいるのだ。まさしく、生きることは、「続けっ!」なのだ。 ナスミが死…

【読書日記】傷つくこと前提で、人と付き合う。

4年間くらい、ひきこもってしまった時期があった。 ここ最近になってようやく、人付き合いの楽しさを感じられるようになった。 心から話せる人に巡り合えたことが大きいかもしれない。 それでも、それは自分から人に出会いに行ったおかげなわけで。 自分に対…

【読書日記】愛しあえるかどうかのカギは、「相性」と「タイミング」

自分を幸せにしてくれるのはどんな人だろう? 大事なのは、年収?身長?学歴??? ほんとにそんな、上っ面だけでパートナーを決めていいんだろうか。 たしかに、見栄えはいいのかもしれない。 だけど、その人といるその時間、その瞬間は、心満たされるもの…

【読書日記】大人の言うことはだいたい正しくない。 

最近、放っておいたら情報量があまりにも多くて、しんどいなあと思う。 知識というのは単なる情報だから、自分で摂取する情報をちゃんと選ばないと。自分のためにこの情報は得るべきじゃないと思うものをちゃんと判断して、ときにはシャットアウトできる人が…

【カフェ日記】親戚のおうちみたいな空間。 cafe gallery phteah(プテア)

最近、古民家カフェの良さに気づきました。 ってことで昨日、ずっと気になってたcafe gallery phteah(プテア)さんに行ってまいりました。 池田市の、栄町商店街からは少しだけ外れたところにあります。 長屋の集合地?みたいなところでした。 お店に入ると…

【読書日記】今日も100人近い人が自殺してる。

リリー:そのときにウサギが「死なないらしいよ」と言ってたら、すごい人口になってますよね。でも、それでも老いていくわけじゃないですか。ほんとはみんなが一番怖がっているのは「死」じゃなくて「老い」。今、現実に120歳の人がいれば、やっぱり120歳の…

【読書日記】自分の幸せと、他人の幸せ。 

月美は、家を離れて向かっている先が「わたし」であることに、偶然ではあるが、とても意味があるように思えた。本当の「わたし」は、こんなふうに、誰にも知られない場所にぽつんとあるもので、それを今は見失っているだけのような気がした。何が生きとし生…

【読書日記】ほんとうに欲しいものは? 

人間は死んだら終わりじゃないと言いたい。私自身、亡くなった人から、たくさんの知恵と優しさをもらってきた。私たちは、そんな亡き人の遺産を受け継いで、今、ここに立っている。 そういう目に見えない、亡くなった人たちがつくり上げてきた、人間としてど…

【読書日記】考えすぎないように、考えよう。 みうらじゅん、リリー・フランキー『どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか』

リリー:自殺ができる人って勇気もあるし、すごく自尊心が強いと思うんです。だから逆に、そういう性質をもった人がネットで赤の他人と集まって自殺するっていうのが、いまひとつ理解できないんです。そのとき、もうすぐ死ぬわけじゃないですか。それなのに…

【読書日記】心の穴との向き合い方。 二村ヒトシ『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』

幸せそうな人には、心の穴がないように思えるかもしれませんが、そうではありません。自分を愛すること(受容すること)ができてる「幸せそうな人」とは、自分の心の穴をふさいだり無理にコントロールしようとしたりせず、おりあいをつけている人なのです。 …

【読書日記】自由とは、他者から嫌われることである。 岸見一郎、古賀史健『嫌われる勇気』

ほんとうの自由とはなにか。 これを考えることは、人がこの世に生きるうえでの永遠の課題だと思う。 石ころは無力です。いったん坂道を転がりはじめたら、重力や慣性といった自然法則が許すところまで、転がり続けます。しかし、われわれは石ころではありま…

【絵本紹介】大嫌いなあいつをどうしてやろう。 ヨシタケシンスケ『ころべばいいのに』

子供にも大人にも、きっと誰にだって、嫌いなやつはいる。どこへ逃げたっている。 まわりにいるのは大好きな人だらけで嫌いなやつなんて一人もいない。なんて人は、滅多にいないんじゃないだろうか。 では、どうせ逃げられないのなら、その嫌いなやつについ…

【植物日記】養子をもらいました

ずっと何か植物を育てたくて。 近くにずっと気になってるお花屋さんがあって。 とうとう買ってしまいました。アロマティカス。 ほんとはバジルとかええなーと探してたんですが、この子に一目惚れしちゃいました。 ミントのお仲間みたい。だから食べれちゃう…

【カフェ日記】お店で食べるバタートーストはなぜあんなにもうまいのか。 京都『月と六ペンス』

訪れるのは二回目である。 静かに過ごしたい一人客向けのお店だ。こういうお店は案外少ないので、ほんとうにありがたい。。 近くに用事があったので、とても久しぶりに行ってみた。(前に行ったのは一年前位だったと思う。) ゆっくり読書したかったので、ア…

【読書日記】人を愛せる人になりたい。 二村ヒトシ『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』

子どものころから、自分には心にぽっかりと空いた穴があるように感じていた。周りのみんなは満たされているように見えて、自分だけだと思っていた。 その穴はどんなに満たそうとしてもうまくいかなくて、無視しようとすればするほど大きく広がっていく。 自…

【カフェ日記】風鈴の音が心地よい場所。 京都『雨林舎』

母の道先案内人として、京都へ。 まずは阪急京都河原町駅で降り、鴨川を北上して前から行きたかった『コーヒーハウスマキ』へ。(ここでの写真を撮り忘れてしまったので、代わりに鯖街道の標識。この近くです。) とても美味しいアイスカフェオレを頂く。 だが…

【書評】他人の痛みを想像する心を、我々は訓練して身につけるべきだ。『二十一世紀に生きる君たちへ(併載:洪庵のたいまつ)』

斎藤道三、織田信長、緒方洪庵、土方歳三、坂本龍馬、正岡子規、秋山真之、、、。司馬遼太郎の数々の歴史人物に対する愛情は半端ない。 つまりは人間への愛情が半端ない。 彼の小説は、私たち人間への愛と優しさに満ち溢れているのだ。 21世紀に入りもう2…

【読書日記】一度でいいから、嬉しくて泣いてみたい。 みうらじゅん、リリー・フランキー『どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか』

みうら:でもオレ、飲み屋で話しててすっごく楽しくなってきて、ションベン行く時間ももったいなくなるときあるよ(笑)。話の内容じゃなくて、好きな友達といるオレが嬉しくってさ。「ちょっと待って」って話半ばにションベン行っても、気が気じゃなくて。…

【読書日記】人は言葉を探してる。 木皿泉『昨夜のカレー、明日のパン』

わたしみずからのなかでもいい わたしの外のせかいでもいい どこかに「ほんとうに美しいもの」はないのか それが敵であってもかまわない 及びがたくてもよい ただ在るということが分かりさえすれば ああひさしくもこれを追うに つかれたこころ 主人公テツコ…

【書評】国語は科学だ!そして創作とは建築学である! 三田紀房『ドラゴン桜2(6)』

「生まれてすみません」 聞き覚えのあるフレーズとともに登場した国語の特別講師、太宰府治。 そんな太宰府先生が重要視するのが、読解力だ。 本書は、皆さん知っての通り、東大受験漫画である。 そして本巻は、国語集中巻となっている。 全ての教科で必要な…

【書評】人は助けてくれる人ではなく、助けてあげたい人を好きになる DaiGo『なぜかまわりに助けられる人の心理術』

あなたにとって、一番大切な人は誰ですか? そしてその「大切な人」は、あなたをいろいろと助けてくれる人ですか? それとも、あなたのほうが相手をいろいろと「助けてあげたい」と思う人ですか? 私たちは常に、大きな勘違いをしている。 例えば、母親は赤…

【書評】人は常に何かを盲信したがる。 ジェームズ・クラベル『23分間の奇跡』

国とか学校とか会社とか宗教とか親とか。人はなぜ何か一つのことや、誰かを盲信したがるのだろう。たしかに、身を委ねられる相手がいると楽だ。自分は何も考えなくていいんだから。けれど思考することを放棄したら、果たしてそれは自分の人生を生きていると…

【読書日記】経済の意味ってなんだろう。 影山知明『ゆっくり、いそげ』

経済とは元々、中国の古典に登場する言葉で、「経世済民(=世をおさめ、民をすくう)」の意であるとされる。国内でも江戸時代には使われていたようだ。言葉としては、政治や生活も含めて「社会をつくる」というニュアンスすらそこには感じられる。 それがい…

【読書日記】答えは今ここにあるんじゃないだろうか。 影山知明『ゆっくり、いそげ』

例えば、お店の評判や認知度を上げたいと思うとき。一つの方法は広告宣伝費を大量に使うことだが、実はそれよりも、お店を訪ねてくださるお一人お一人に丁寧に向き合うことを積み重ねていった方が、長い目で見たら近道ということは大いにある。 かと言って、…

【書評】本好きはとてつもない共感を味わえる本。 阿久津隆『本の読める場所を求めて』

「人の読書離れを憂うな」 こんな言葉が本書にでてきた。ほんとそうだと思った。読書が好きな人にとって、読書とは何だろうか。楽しい、好き、趣味。それだけだ。食べるのと同じように、しないでは気が済まない。満たされない。ほんとは気づきや学びとかどう…

【気になる本】読書とは? 保坂和志『この人の閾』

「真紀さんこれからずーっとそういう本読むとしてさ、あと三十年とか四十年くらい読むとしてさ___、本当にいまの調子で読んでったとしたら、けっこうすごい量を読むことになるんだろうけど、いくら読んでも、感想文も何も残さずに真紀さんの頭の中だけに…

【読書日記】絶対行ってみたいお店。阿久津隆『本の読める場所を求めて』

会話のない読書会なるものが開催されているらしい。なんて素敵な会なんだろう。ぜひとも参加してみたいし、自分も開催してみたい。 読書会というもの自体は、いろんなところで開催されてるようだが、初心者にとっては少しハードルが高いように感じる。頭の良…

【書評】人間の自己肯定感は、読書によってコントロールできる。『自己肯定感を上げるOUTPUT読書術』

著者は書評YouTuberである。難しくてなかなか手を出しづらい古典作品を、とてもわかりやすく噛み砕いて説明してくれるので、評者は日頃からとてもお世話になっている。低めの渋い声が魅力的で、ダンディーでかっこいいおじさんを想像しながら本の説明を聞く…